第381回定期演奏会

PDFダウンロード[PDF]

2025/9/6 (土) 14:00開演 [13:15開場]

◎13:40より指揮者 高関健によるプレ・トークあり

会場:東京オペラシティ コンサートホール

>会場アクセス >座席表[PDF]

※予定公演時間:3時間15分(第2幕終了後に休憩が入ります。休憩は1回のみのため、予めご了承ください。)

16世紀のスペイン宮廷を舞台にしたヴェルディの大作《ドン・カルロ》を演奏会形式でお贈りいたします。オペラ界の第一線で活躍する豪華ソリスト陣による歌声でお楽しみください。

◆ユースチケット(U20、U30)専用ご予約フォームを開設しました◆
≪ユースチケット専用ご予約フォーム≫
第381回定期演奏会…【ユースチケット専用フォーム】(ご予約締切:2025年9月2日(火)16:00)
2025年度オータムシーズンより、ユースチケット専用フォーム、東京シティ・フィルチケットサービスからの事前予約は事前精算のみの受付となります。悪しからずご了承ください。

【高関健 が語る「ドン・カルロ」】講座 開催決定!!◆
7/2(水)18:30より、朝日カルチャー新宿教室で講座を開催いたします!
当講座は9/6(土)第381回定期演奏会の関連講座として企画されたものです。
スコア分析に卓越したマエストロと、オペラに精通している音楽家評論家の加藤浩子先生が講師として登壇します。
この貴重な機会にどうぞお越しください!
※当講座は終了いたしました。

チケット発売

先行発売日
2025年4月25日(金)
(賛助・維持、定期会員)
一般発売日
2025年5月12日(月)

チケット販売は終了しました

東京シティ・フィル チケットサービス 03-5624-4002
(月・水・金11:00〜16:00 ※祝日を除く)

出演

指揮:高関 健(常任指揮者)
フィリッポ2世:妻屋 秀和
ドン・カルロ:小原 啓楼
ロドリーゴ:上江 隼人
宗教裁判長:大塚 博章
エリザベッタ:木下 美穂子
エボリ公女:加藤 のぞみ
修道士:清水 宏樹         
テバルド:牧野 元美
合唱:東京シティ・フィル・コーア
(合唱指揮:藤丸 崇浩)
Ken Takaseki, Principal Conductor
Hidekazu Tsumaya, FilippoⅡ
Keiroh Ohara, Don Carlo
Hayato Kamie, Rodrigo
Hiroaki Otsuka, ⅡGrande Inquisitore
Mihoko Kinoshita, Elisabetta di Valois
Nozomi Kato, La principessa d 'Eboli
Hiroki Shimizu, Un frate
Motomi Makino, Tebaldo
TCPO Chor, Chorus
(Takahiro Fujimaru, Chorusmaster)

曲目

  • ヴェルディ:歌劇「ドン・カルロ」(演奏会形式・字幕付) 【1884年イタリア語版(全4幕 ※第2幕第2場、大フィナーレを除く全曲)】

    ジュゼッペ・ヴェルディ(1813~1901)
    歌劇「ドン・カルロ」

     イタリア・オペラ最大の巨匠ヴェルディが、集大成的歌劇「アイーダ」の1つ前に完成した中期終盤を飾る壮大なドラマ。16世紀スペインの王子ドン・カルロと政略のために父フィリッポ2世の妃となった恋人エリザベッタの関係を主軸にしながら、愛と政治をめぐる様々な葛藤が交錯する。

    ●成立の経緯
     1862年に歌劇「運命の力」を初演後、小村サンターガタの自宅兼農地に引きこもっていたヴェルディは、パリ・オペラ座からフランス流のグランド・オペラの依頼を受ける。当初乗り気でなかった彼も、1865年7月、フランソワ・ジョゼフ・メリとカミーユ・デュ・ロクルによる「ドン・カルロス」の台本を見せられて作曲を決意。1866年末にフランス語5幕版がほぼ完成し、1867年3月11日、パリ・オペラ座にて初演された。賓客臨席のもと行われた初演は、歌手陣の熱意不足やカトリック教徒の反感もあって成功とはいえなかったものの、同年10月のイタリア初演では大成功を収めた。
     だがヴェルディは以後20年に亘って改訂を行う。1884年1月10日、第1幕をカットし、全体の約半分を書き直した全4幕のイタリア語版が、ミラノ・スカラ座にて初演された(今回はこの版での演奏)。さらに1886年、全5幕のイタリア語版が完成。また種々のミックス版等も存在する。

    ●内容について
     本作は、「シチリア島の夕べの祈り」(1855年)以来2作目となるフランス流のグランド・オペラであり、全5幕の構成はその基本形態に拠っている。
     原作は、ドイツの文豪フリードリヒ・フォン・シラー(1759~1805)が、史実に基づいて書いた戯曲「ドン・カルロス」(1787年出版)。16世紀スペインにおける宗教裁判が根本的なテーマとなっている。ただし、史実と戯曲やオペラには相違点が多く、ロドリーゴは架空の人物で、祖父カルロ5世の霊がカルロを連れ去るオペラの結末は台本作家の発案。超常現象を持ち込んだその強引な結末には誰しも唖然とさせられる。
     しかし本作のポイントは、様々な対立と個々の葛藤にある。主役級の5名は悩める人ばかり。カルロ、エリザベッタ、エボリ、フィリッポ2世は満たされぬ愛に悩み、ロドリーゴはカルロへの愛ゆえに自己完結してしまう。加えて男性3人は政治問題を抱えている。とはいえ完全なる悪人は一人もいない。
     すなわち本作は、愛、嫉妬、友情、親子関係、政治、宗教など様々な要素が、ヴェルディ円熟の筆によって巧みに描かれた、オペラ史上稀な深みをもつ音楽劇である。
     音楽は聴きどころ満載。特に第3幕は名作の誉高く、同幕のフィリッポ2世、エボリ、ロドリーゴ、第4幕のエリザベッタの各アリアは、単独で歌われる機会も多い。重唱はどれも密度が濃く、中でも第1幕第1場のカルロ&ロドリーゴ、同第2場のフィリッポ2世&ロドリーゴ、第3幕第1場のフィリッポ2世&宗教裁判長(珍しいバスの二重唱)といった男声二重唱の充実ぶりが顕著。オーケストラは重厚で雄弁な音楽を奏で、ユニゾンの多用も効果を上げる。また、カルロとロドリーゴの「友情のモティーフ」など指導動機の活用も際立っている。

    ●登場人物
    ドン・カルロ(テノール)
    フィリッポ2世の息子、スペインの皇太子。恋人から継母へ変わったエリザベッタへの愛と、父王に虐げられるフランドルの救済に、一途な思いを抱く。
    エリザベッタ(ソプラノ)
    フランスのヴァロア家の王女。政略によって恋人(本来の婚約者)カルロの父フィリッポ2世の妻=スペイン王妃となる。
    ロドリーゴ(バリトン)
    ポーザの侯爵、カルロの親友。友への思いを尽くし、身を犠牲にする。
    エボリ公女(メゾ・ソプラノ)
    エリザベッタの女官。カルロに想いを寄せる絶世の美女で、フィリッポ2世と不倫関係にもある。
    フィリッポ2世(バス)
    スペイン国王。広大な帝国を治める大権力者だが、様々な苦悩を抱えている。
    宗教裁判長(バス) 
    90歳を越えた盲目の聖職者で、権力は国王をも凌ぐ。フィリッポ2世よりも低い声のバス。
    他に、エリザベッタの小姓テバルド(ソプラノ)、最初に登場し、最後は先帝カルロ5世に成り代わる修道士(バス)、スペイン国王の側近レルマ伯爵(テノール)など。

    ●あらすじと主な楽曲
     5幕版では第1幕にフランス・フォンテンブローの森の場面が置かれ、カルロとエリザベッタが恋に落ちるも、エリザベッタは政略でカルロの父フィリッポ2世の妻となることが示される。
    <第1幕> 
    第1場 スペイン サン・ジュスト修道院

     カルロが祖父である先帝カルロ5世の墓前で祈りを捧げていると、先帝の亡霊にも思える修道士が現れる。カルロはエリザベッタと父との結婚に絶望する(私は彼女を失ってしまった)
     友人ロドリーゴが来て、カルロにスペインの圧制に苦しむフランドルの民を救うという大切な使命を思い出させる。2人は自由への尽力と永遠の友情を誓い合う(共に生き、共に死ぬ)
    第2場 修道院の庭
     エボリ公女が女官たちに囲まれてくつろぎ、次いで歌で皆を楽しませる(美しいサラセンの宮殿の庭に=ヴェールの歌)
     王妃エリザベッタが登場。次いでロドリーゴが来て、面会を求めるカルロの手紙を渡す。
     2人きりの面会が実現すると、カルロは「フランドル行きの許可を王に計らって欲しい」と願い出るが、突然まだ愛していることを告白してしまう。だがエリザベッタは拒絶する。
     王が現れて王妃が1人でいるのを不審に思い、担当女官のアレンベルク伯爵夫人を国外へ追放。エリザベッタは彼女を慰める(お泣きにならないで、友よ)
     ロドリーゴは王にフランドルへの圧政をやめるよう直言する。王は彼の勇気に感心するが、その考えを宗教裁判長に知られないよう忠告。さらには妻と息子の関係を探ってほしいと頼む。ロドリーゴは、王の信頼を得ておこうと、依頼を引き受ける。 
    <第2幕> 
    第1場 王妃の庭園

     カルロは「深夜に王妃の庭で密かにお目にかかりたい」との手紙を受け取る。だが待っていたのは、エリザベッタではなく、彼を慕うエボリだった。カルロはエボリの想いを退け、彼の王妃への愛に気づいたエボリは「2人の関係を暴露する」と言う。そこにロドリーゴが来て「そんなことをすればお前を殺す」と脅すが、カルロに押しとどめられる。ロドリーゴは、今後は身辺が危うくなるので秘密書類を自分に預けるようカルロを説得する。
    第2場 大聖堂前の広場 *今回は割愛される
     異教徒たちの火刑の場。彼らを助けたいカルロは父王に向かって剣を抜くが、ロドリーゴがそれを取り上げ、カルロは拘束される。王はロドリーゴに公爵の位を授ける。
    <第3幕>
    第1場 王の居室

     王はひとり、自分を愛していない妻との人生について考えている(ひとり寂しく眠ろう)
     自ら呼んだ宗教裁判長にカルロの処遇を相談すると、「死刑が相当」との答え。裁判長が退出すると、王は自分がいつも宗教側に屈することに不満をもらす。
     エリザベッタが来て「宝石箱が盗まれた」と訴える。箱にカルロの肖像画が入っていることを知ったエボリが、不倫の証拠として王に渡していたのだった。王は自ら箱を開けてカルロの肖像画を見つけ、咎められたエリザベッタは失神する。
     エボリとロドリーゴが駆けつける。エボリは自らの嫉妬心が騒ぎを誘発したことを後悔し、エリザベッタに、自分が宝石箱を盗んだこと、さらには王との不倫関係を告白する。エリザベッタはエボリに宮廷を去るよう命じる。
     エボリはその運命を嘆き、最後の1日をカルロの救済に捧げると誓う(むごい運命よ)。
    第2場 地下牢

     ロドリーゴが獄中のカルロを訪ね、「自分がフランドル反乱の責任をかぶった。追われる身となるので、彼らの解放はカルロに任せる」と話す。 
     ロドリーゴは宗教裁判所の衛兵に射殺され、息を引き取る間際に、今晩サン・ジュスト修道院でエリザベッタがカルロを待っていること、そして親友のために死ぬことの幸せを伝える(私の最後の日)
     王と宗教裁判長が登場。そこにカルロの釈放を願う群衆がなだれ込むも、エボリがカルロを逃がす。
    <第4幕> サン・ジュスト修道院
     エリザベッタが修道院にやって来る。彼女にはもはや死ぬこと以外に望みはない(世のむなしさを知る神)
     カルロが現れると、彼女は「私たちはあの世での幸せを願いましょう」と語る。その時王と宗教裁判長が登場。衛兵たちがカルロを捕えようとすると、亡き先帝カルロ5世が姿を現し、カルロを墓の中へ導く。

    【楽器編成】
    フルート3(ピッコロ持ち替え)、オーボエ2(イングリッシュホルン持ち替え)、クラリネット2(バスクラリネット持ち替え)、ファゴット4(コントラファゴット持ち替え)、ホルン4、コルネット2、トランペット2、トロンボーン3、テューバ、ティンパニ、大太鼓、シンバル、タムタム、トライアングル、鐘、ハープ、弦5部、合唱 (※第2幕第2場を除く)
G.Verdi:Don Carlos(Concert style)

主催:一般社団法人東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
助成:公益財団法人三菱UFJ信託芸術文化財団
   公益財団法人朝日新聞文化財団
   公益財団法人アフィニス文化財団
   公益財団法人花王芸術・科学財団
   文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(公演創造活動)) |独立行政法人日本芸術文化振興会

Affines MEDAILLE公益財団法人 花王芸術・科学財団ロゴ

聴きどころ

常任指揮者 高関健よりメッセージ



チケット

[料金]

  S席 A席 B席 C席
一般 9,000円 8,000円 7,000円 6,000円
残席状況 ×

※ハンディキャップ割引をご用意しておりますので、ご希望のお客様はお問い合わせください。

定期会員券

お得な料金で、毎回同じ座席でお楽しみいただけます。

シーズン会員券

お得な料金で、毎回同じ座席でお楽しみいただけます。

先行発売日
2025年4月25日(金)
(賛助・維持、定期会員)
一般発売日
2025年5月12日(月)

チケット販売は終了しました

東京シティ・フィル チケットサービス 03-5624-4002
(月・水・金11:00〜16:00 ※祝日を除く)

[摘要割引]

プラチナチケット(60才以上) プラチナチケット(60才以上)
※お取り扱いは東京シティ・フィル、ティアラこうとうの各チケットサービスのみ
S席:7,500円 A席:6,500円
U20(小学生以上20歳以下) U20(小学生以上20歳以下)
※お取り扱いは東京シティ・フィル チケットサービスのみ
2,000円(座席指定不可)
U30(21歳以上30歳以下) U30(21歳以上30歳以下)
※お取り扱いは東京シティ・フィル チケットサービスのみ
3,000円(座席指定不可)
江東区民割引 江東区民割引
※お取り扱いは東京シティ・フィル、ティアラこうとうの各チケットサービスのみ
各200円割引

[その他プレイガイド]

2025.9

  • SUN
  • MON
  • TUE
  • WED
  • THU
  • FRI
  • SAT
  •  
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  •  
  •  
  •  
  •