第380回定期演奏会

PDFダウンロード[PDF]

2025/7/3 (木) 19:00開演 [18:15開場]

◎18時30分より東京シティ・フィルメンバーによるプレ・コンサート

会場:東京オペラシティ コンサートホール

>会場アクセス >座席表[PDF]

元指揮研究員で現在国内のプロオーケストラとの共演を重ねる松本宗利音と、実力・人気ともに若手トップのサクソフォン奏者 上野耕平が定期に初登場!次世代を担う二人の共演をお見逃しなく。

【指揮者 松本宗利音さんインタビュー】
本公演の指揮者で、元東京シティ・フィル指揮研究員の松本宗利音さんにインタビューを行いました。幼少期から指揮者になるまでの道のりや、今回のプログラムに込めた想いなどお話しを伺いました。ぜひ最後までお読みください!

ユースチケット(U20、U30)専用ご予約フォームを開設しました。
≪ユースチケット専用ご予約フォーム≫
スプリング公演…【ユースチケット専用フォーム】(ご予約締切:2025年6月30日(月)16:00)

チケット発売

先行発売日
2025年1月27日(月)
(賛助・維持、定期会員)
一般発売日
2025年2月10日(月)

チケット販売は終了しました

東京シティ・フィル チケットサービス 03-5624-4002
(月・水・金11:00〜16:00 ※祝日を除く)

出演

指揮:松本 宗利音
サクソフォン:上野 耕平
Shurihito Matsumoto, Conductor
Kohei Ueno, Saxophone

曲目

  • ドヴォルザーク:交響詩「英雄の歌」 作品111

    チェコの大家ドヴォルザークは、1892~95年のアメリカ滞在中に交響曲「新世界より」等の代表作を作曲後、祖国へ戻った1896〜97年に5つの交響詩を完成した。その1つである本作は、詩人エルベンのバラード(譚詩)に基づく4曲=「水の精」「真昼の魔女」「金の紡ぎ車」「野ばと」に続いて1897年秋に作曲され、翌年12月ウィーンにて、マーラー指揮ウィーン・フィルにより初演された。なおこれはドヴォルザーク最後の管弦楽曲でもある。
     本作が先の4曲と異なるのは特定の物語に拠っていない点。英雄とは誰か?に関しても、作曲者自身、作曲年の4月に亡くなった恩人ブラームス、不特定の一般的意味等の見方があるし、曲の内容も、自伝的なもの(=作曲者自身の勝利の歌)、「苦難を乗り越えての光明」を表すなど、様々な解釈がなされている。
     曲は、4楽章の交響曲を単一楽章に凝縮した、交響詩の創始者リストの流儀に沿っており、全体が「冒頭部分で力強く示される低音主題の変容」の形で書かれている。アレグロ・コン・フオーコ、ポーコ・アダージョ・ラクリモーサ、アレグレット・グラツィオーソ、ポーコ・ピウ・モッソの4部分に分かれ、それぞれが「意志力と自信に溢れた英雄の若き姿」「打撃を受けた英雄の悲嘆の歌」「慰めと自信の回復」「英雄の反撃と勝利の歌」を表すと解釈されてもいるが、実際は変化の細かい音楽が明確な切れ目なしに流れていく。
  • ミヨー:スカラムーシュ 作品165

    ミヨーは、ラヴェル以降の近代フランス音楽の牽引した「六人組」の一人。詩人で外交官のクローデルに随行してブラジルに滞在した経験も生かしつつ、多調の要素等を含む多様な作風で400以上の作品を残した。
     この曲は元々、1937年に作曲された児童劇「空飛ぶお医者さん」の付随音楽から編まれた2台ピアノ用の作品。だが様々な形態で演奏されるようになり、作曲者自身が版を作成した点と相まって、サクソフォンの重要レパートリーともなっている。なお「スカラムーシュ」自体はイタリアの喜劇の道化役の意味。曲は明るく機知に富んだ音楽で、ジャズの影響や作曲者のブラジル体験が反映されてもいる。
     リズミカルで快活な「ヴィフ(活発に)」、優雅なブルース風の「モデレ(中庸の速さで)」、軽快なサンバ調の「ブラジルの女」の3曲で構成。テクニカルな動きをまじえながら、ラテン的でノリの良い音楽が展開される。
  • 逢坂裕:アルトサクソフォン協奏曲(上野耕平 委嘱作品)

    この作品は上野耕平氏の委嘱により2020年5月から2022年3月にかけて作曲した。

    第1楽章……マエスト―ソ。簡略化されたソナタ形式。通常のソナタ形式では第2主題の後にコーダが置かれることが多いが、本楽章では省き、簡潔な形式を目指した。第1主題は爽快な疾走感、飛翔感を求めて作曲し、英雄の誕生と躍進をイメージしている。第2主題は単純な旋律への賛美、あるいは少年時代の記憶(初めて楽器を手にした日など)がイメージとしてあった。
    第2楽章……レクイエム、アンダンテ・コン・モート。自由な二部形式。この楽章はレクイエムであり、別離、永訣、諦念といった言葉をイメージして作曲した。透明感のある悲しさ、美しさを追求している。ときおり挿入される穏やかな明るい楽想は、レクイエムの持つ憂鬱な雰囲気の対照部を意図しており、一部ジャパネスクを意識したフレーズも奏される。金管楽器が咆哮するクライマックスでは、ベートーヴェンの運命の動機を引用しつつも、自身のスタイルの和声付けをして現代的な感覚を試みている。この主題は第1楽章冒頭の序奏主題とリンクしており、2つ合わせて英雄の光と影をイメージしている。次の楽章へと切れ目なしに繋がっている。
    第3楽章……アレグロ・モルト。自由なロンド形式。死からの再生と英雄の帰還をイメージしている。耐えがたい喪失を経験しても、やがて生きる力や喜びを取り戻す。前楽章とは真逆の、開放感のある娯楽性の高い音楽を目指した。2回ほど挿入されるバロック風の反復進行(ゼクエンツ)は、ダイアトニックによるクラスタを用いており、自身の語法によるバロック様式の新解釈を提示している。クライマックスのコーダでは第1楽章の第2主題が回帰し、サクソフォンのフラジオレットによる高音で曲は終結する。
  • ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 作品73

    ドイツ・ロマン派の巨匠ブラームスが残した4つの交響曲の内、第1番は20年余りの労苦の末、43歳という異例の遅さで世に出されたが、この第2番は翌1877年に僅か3ヶ月ほどで完成された。ブラームスは同年、南オーストリアのヴェルター湖畔の村ペルチャッハで夏を過ごし、一気に本作を作曲。12月にウィーンで初演され、大成功を収めた。
     曲は全体に明るく牧歌的な音楽。風光明媚なペルチャッハの雰囲気が反映されているとみられており、「ブラームスの田園交響曲」と呼ばれることもある。主な特徴は、多くの楽器が鳴りやすく、祝典的な音楽で重用されたニ長調の特性が生かされている点と、彼の全交響曲の中で唯一、短調の楽章が存在しない点。これらが明るさに結びついている。だが同時に、寂寥感、哀感や推進力に富んだ場面も多く、その混在が作曲者特有の魅力をなしている。
     冒頭に低音弦楽器で出される「ニ-嬰ハ-ニ」の3音が全体の基本動機となり、形を変えながら随所に登場する。またブラームスの全交響曲の中で唯一テューバが用いられ、トロンボーンと共に柔らかな響きを作り出す点も特徴的だ。

    第1楽章……アレグロ・ノン・トロッポ。牧歌的な3拍子の音楽。すぐに第1主題が提示され、やがて温かな第2主題が加わる。
    第2楽章……アダージョ・ノン・トロッポ。若干憂いを帯びた息の長い緩徐楽章。寂しげな第1主題に優美な第2主題が対照される。
    第3楽章……アレグレット・グラツィオーソ(クアジ・アンダンティーノ)。素朴な主題で始まる舞曲風の楽章。途中で急速な部分も登場する。
    第4楽章……アレグロ・コン・スピーリト。ざわめくような第1主題と広がりのある第2主題を軸に運ばれる、輝かしく活気に満ちた終曲。
A.Dvořák:A Hero's Song, Op. 111, B. 199
D.Milhaud:Scaramouche, Op. 165
Y.Osaka:Concerto for Alto Saxophone
J.Brahms:Symphony No. 2 in D Major, Op. 73

主催:一般社団法人東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
共催:公益財団法人東京オペラシティ文化財団
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(公演創造活動)) |独立行政法人日本芸術文化振興会

聴きどころ

指揮者 松本宗利音さんよりメッセージ



サクソフォン 上野耕平さんよりメッセージ

サクソフォン上野耕平さん&作曲家 逢坂裕さん対談インタビュー

チケット

[料金]

  S席 A席 B席 C席
一般 7,000円 6,000円 5,000円 4,000円

※ハンディキャップ割引をご用意しておりますので、ご希望のお客様はお問い合わせください。

定期会員券

お得な料金で、毎回同じ座席でお楽しみいただけます。

シーズン会員券

お得な料金で、毎回同じ座席でお楽しみいただけます。

先行発売日
2025年1月27日(月)
(賛助・維持、定期会員)
一般発売日
2025年2月10日(月)

チケット販売は終了しました

東京シティ・フィル チケットサービス 03-5624-4002
(月・水・金11:00〜16:00 ※祝日を除く)

[摘要割引]

プラチナチケット(60才以上) プラチナチケット(60才以上)
※お取り扱いは東京シティ・フィル、ティアラこうとうの各チケットサービスのみ
S席:5,500円 A席:4,500円
U20(小学生以上20歳以下) U20(小学生以上20歳以下)
※お取り扱いは東京シティ・フィル チケットサービスのみ
1,000円(座席指定不可)
U30(21歳以上30歳以下) U30(21歳以上30歳以下)
※お取り扱いは東京シティ・フィル チケットサービスのみ
2,000円(座席指定不可)
江東区民割引 江東区民割引
※お取り扱いは東京シティ・フィル、ティアラこうとうの各チケットサービスのみ
各200円割引

[その他プレイガイド]

2025.7

  • SUN
  • MON
  • TUE
  • WED
  • THU
  • FRI
  • SAT
  •  
  •  
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  •  
  •